EEGFlow Commons

Reference

用語集(Glossary)

まずは“言葉のすり替え”を止める

Mind Uploading Research Project

Open Access Last Updated: 2026-02-05 Living document

How To Use

この用語集は「これ何?」を1分で解消するためのものです。厳密な定義や反証条件は、Roadmap(前進の定義)へリンクします。 WBEの議論は“言葉のすり替え”が起きやすいので、ここでは操作的にどう扱うかを重視します。

コア概念

用語 EEGFlowでの意味(ざっくり)
マインドアップロード 「意識や記憶をデジタルに移す」一般呼称。EEGFlowでは主張レベルをクレーム階段で分けて扱う。
WBE(Whole Brain Emulation) 脳の機能を別基盤で再現すること。何を再現したら“成功”かは定義依存なので、先に評価を固定する。
クレーム階段(L0〜L5) 成果の言い方を揃える枠組み。L1(デコーディング)をL4(本人性)と混同しないためのガードレール。
検証基盤(Verification Commons) 標準・データ・評価・登録・監査をまとめて提供し、「比較可能な前進」を積み上げる公共財。

Decode と Emulate

用語 違い
デコーディング(Decoding) 観測された信号から、状態・刺激・文章などを予測する(相関ベースになりやすい)。
エミュレーション(Emulation) 内部状態が時間発展し、介入に反応し、将来の出力を生成する(因果・生成の要求が強い)。
反事実(Counterfactual) 「もし条件Xを変えたら?」という分岐に対する予測。decode→emulateのギャップを埋める検証の中心。

計測(Measurement)

用語 メモ
EEG 頭皮上の電位差を高時間分解能で測る。空間分解能は弱いので不確実性の扱いが重要。
MEG 磁場を測る。EEGとは異なる感度分布で補完関係があるが、装置は高価。
fMRI 血流(BOLD)を測る。空間分解能は良いが時間分解能は遅い。
ECoG / 侵襲計測 因果介入や高SNRの可能性がある一方、倫理・適用範囲の制約が大きい。
QC(Quality Control) インピーダンス、ノイズ、欠損、アーティファクトなどを定量化し、ログとして残すこと。

モデル化(Modeling)

用語 EEGFlowでの使いどころ
逆問題(Inverse Problem) 観測(頭皮EEG)から原因(脳内活動)を推定する問題。一般に解が一意に定まらない。
ESI(EEG Source Imaging) 逆問題を解いて、脳内ソースを推定する。推定値だけでなく“不確実性”も一緒に扱うのが重要。
DCM 神経回路モデルを仮定し、結合を推定する枠組みの一種。介入設計と相性が良い。
SCM(構造的因果モデル) 因果関係を明示するモデル。反事実や介入予測を定義しやすい。

標準化・再現性(Open Science)

用語 意味
BIDS / EEG-BIDS 神経計測データの整理規約。共有と再現の“最初の壁”を下げる。
ベンチマーク タスク・データ・指標を固定して比較可能にする仕組み。
ベースライン 比較の出発点。改善を主張するならベースラインとの差分が必要。
事前登録(Preregistration) “やる前”に計画を固定し、探索と検証を区別する。報告バイアスを減らす。
モデルカード スコアだけでなく、学習データ、計算資源、既知の弱点、失敗例を公開するフォーマット。