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Tutorial

ハンズオン:再現可能なEEG解析(L0)を最短で作る

まずは“再現できる”を達成してから、性能を競う

Mind Uploading Research Project

Open Access Last Updated: 2026-02-05 Practical

Goal

ここでの目標は「賢いモデルを作る」ではなく、第三者が同じ結果を再現できる最小ループ(L0)を作ることです。 L0がないと、どんなSOTA主張も“検証不能”になり、積み上がりません。

最小ループ(L0)の形

L0 Loop

  • 入力:BIDS(データ + メタデータ)
  • 品質:QCログ(数値で)
  • 処理:前処理の設定・バージョン・乱数を記録
  • 出力:ベースライン指標(最低1つ)
  • 監査:失敗例・除外基準も残す

Step 1:BIDSの“骨格”を作る

EEGのBIDSは「置き方が決まっている」のが強みです。まずは最小構成で形だけ作ります。

例:最小ディレクトリ

(実データがなくても、構造だけは先に作れます)

```text my_bids_eeg/ dataset_description.json participants.tsv sub-01/ eeg/ sub-01_task-rest_eeg.edf sub-01_task-rest_eeg.json sub-01_task-rest_channels.tsv sub-01_task-rest_events.tsv ```

`dataset_description.json` はすでにこのリポジトリにも雛形があります(概念段階ですが、発想は同じです)。

Step 2:BIDS Validator を回す

機械的にチェックできる部分は、機械に任せます。BIDS Validatorは「規格違反」を早期に潰すための重要な道具です。

```bash # Node.js がある環境で npx bids-validator my_bids_eeg ```
ポイント

Validatorが通る=研究として十分、ではありません。でも、通らない状態で“共有”はほぼ成立しません。

Step 3:QCログを“数値”で残す

再現性が壊れる典型は「どのデータが悪かったか」が人依存になることです。最低限、次をログにします。

QC Items

  • 欠損/飽和:チャンネルごとの欠損率、飽和区間
  • ノイズ:電源周波数のピーク、ノイズフロア推定
  • アーティファクト:眼球/筋電/動きの混入指標
  • 除外基準:どの閾値で除外したか(理由つき)

Step 4:ベースラインを1本置く(最初は小さく)

最初は “たった1つの指標” で十分です。例: 安静EEGのスペクトル要約、睡眠段階分類のベースライン、運動想起の2クラス分類など。

重要

「ベースラインがある」と「改善を主張できる」ようになります。ベースラインなしのSOTA議論は、ほぼノイズになります。

このハンズオンがVerificationに繋がる点

ここまでできると、次は「同じ物差しで比較できる」方向へ進めます。つまり、ベンチマーク化です。

Next

L0を“公共財”にして積み上げる設計図。

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